お役立ち情報

3Dプリンターによる住宅建設の現状と実例

会社経営不動産業界ニュース業務効率化

記事公開日： 2023/09/13

3Dプリンターは、製造業における画期的な進歩をもたらしました。しかし、その影響は製造業だけにとどまらず、建設業界にも波及しています。なんと、3Dプリンターによる住宅建築が世界各地で実現しているのです。

この記事では、3Dプリンターによる住宅建築の現状とその実例について詳しく解説します。不動産会社の経営者や事業者の方々はもちろん、将来的に不動産業界に携わりたいと考えている方々にも役立つ情報となるでしょう。

３Dプリンターによる住宅建設の現状

3Dプリンターによる住宅建築は、その脅威の生産性と効率性から徐々に注目を集めています。現代の3Dプリンターは大型のものが増え、コンクリートや樹脂を使った建材を出力することが可能になりました。建設現場でこれらの材料を使って部品を作り、組み立てることで、高速に住宅を建築することが可能になりました。

また、3Dプリンターは、建築デザインにおける自由度を大きく広げることも可能となりました。コンピュータ上で設計されたデータをプリンターに送るだけで、複雑な形の部品も正確に出力することができます。これによって、既存の建築技術では難しかった個性的なデザインの家も容易に作れるようになりました。

実際に３Dプリンターによって建設された住宅の例を紹介します。

アメリカのテクノロジー企業ICONは、3Dプリンターを使った住宅建設を進めています。2018年、ICON社は世界で初めてとなる3Dプリンター製の住居を公開しました。約60㎡の小さな住居でしたが、わずか24時間で建設され、そのコストは4,000ドル（約45万円）に過ぎませんでした。

iconbuild.com
ルーフや電気配線などは人の手により設置されていますが、大部分の構造は3Dプリンターにより作られています。この成功例は世界中の建設業界に衝撃を与え、今後の可能性を大いに示しています。

中国の建築会社WinSunは、3Dプリンターを用いて10棟の住宅をわずか1日で建築するというプロジェクトを遂行しました。各住宅は約200㎡の広さを持ち、工事費は5,000ドル（約55万円）と報じられています。

WinSun社は大型の3Dプリンターを用い、建築用コンクリートを積層し、住宅の構造体を形成しました。これにより、短時間で多数の住宅を建築することが可能となりました。

winsun3d.com

現状、3Dプリンターによる住宅建築はまだ大規模に展開されている段階ではありません。しかし、すでに上記のような成功例が存在しており、低コストで迅速に住宅を建築する可能性を世界中に示しています。

さらに、建築物のデザイン自由度が大きく広がったことは、これまでにない個性的な建物を生み出す可能性を秘めています。不動産業界においても、これからの時代には3Dプリンターによる住宅建築が一つの選択肢となるでしょう。

3Dプリンターによる住宅建築は、経営者だけでなく、不動産会社の従業員や、不動産を探している消費者にも大きな影響をもたらす可能性があります。センチュリー21・ジャパンとしては、このような新しい技術の動向を引き続き注視していきます。

新しい技術の進歩は、不動産業界に新たなビジネスチャンスをもたらすでしょう。日本全国に約1000店舗を展開し、従業員数は6700名以上のセンチュリー21は、その一端を支えるフランチャイザーとして、情報提供を行っています。不動産業界で新たな挑戦をしたい方は、ぜひお問い合わせください。