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不動産業が「新規参入しやすい業界」と言われる理由と参入する際のポイント

不動産業は、他の業種と比較して参入しやすいと言われますが、具体的にどのような要素が背景にあるのでしょうか。本記事では、不動産業が参入しやすいと言われる理由、参入する際の注意点とポイントについて、詳しく解説していきます。 

不動産業が新規参入しやすいと言われる理由

1.参入にかかる費用が安い

参入のハードルが低い理由の1つは、開業に必要な費用が比較的安いということです。一般的に、ビジネスを始める際には大きな初期投資が必要となります。しかし、不動産業界では、その初期投資が比較的少なくて済むことが多いです。これは、独自の商品開発や生産設備、大量の在庫を必要としないためです。不動産仲介業であれば、必要となる商品や機器、設備類が少なく、営業するための店舗を構え、必要な許認可を得ることができれば、事業を始めることができます。

2.経済的リスクが低い

街の不動産屋さんのビジネスモデルは、多くが「不動産仲介業」です。不動産仲介業は、リスクが低いビジネスと言われています。なぜなら、不動産仲介業は在庫を持たない商売であるため、商品を仕入れるための資金繰りや、在庫ロスについて心配がいらないからです。仮に、ビジネスがうまくいかなかったとしても、大きな損失を出すことなく撤退することができます。この点から、経済的リスクは比較的少ないビジネスだと言えます。また、経済動向に左右されにくく、不動産取引が行われるたびに仲介手数料を得ることができ、安定した収益を手に入れられることも大きな魅力です。

3.需要が安定している

住宅は人々にとって、生活をする上で必要不可欠な存在であり、生活スタイルや家族構成の変化によって常に需要が生じます。高齢化や核家族化の進行に伴い、小規模住宅や高齢者向け施設の需要や、住宅の売却の需要が増えています。経済の成長や企業の活動が盛んな地域では、新たなビジネスや拡張計画に伴い、オフィススペースや商業用地の需要が高まります。また、投資家にとっても不動産は安定的な投資対象であり、需要の安定性が資金の流入を促しています。

不動産業界に新規参入する際の注意点とポイント

不動産業は参入しやすいと言われる業界ではありますが、新規で不動産業界に参入する際には、適切なビジネス戦略を立てることが大切です。勝ち残る不動産会社になるために、以下のポイントを参考にしてみてください。

事業計画

不動産業に参入する際には、しっかりとした事業計画が必須です。市場の動向を誤解したり、自身の強みを過大評価したりすると、事業が思うように進まず、業績が悪化するリスクがあります。これを防ぐためには、きちんとした市場調査を行い、適切な事業計画を立てることが重要です。

事業計画の作成については、別の記事で詳しく解説していますので、こちらも是非確認してみてください。

 

エリア選定

不動産業界は、地域性が強いビジネスです。そのため、自社の拠点とするエリア選びが重要となります。一般的には、人口が多く、経済活動が活発な都市部が有利と言われますが、必ずしもそうではありません。経済活動が活発なエリアには当然競合他社が多く、大手不動産会社はもちろん、地元に強い地方の中堅不動産会社や、特定の地域に特化した業者も存在します。その中でエリアでのシェアを獲得してくことは、容易ではありません。市場や競合他社の状況をしっかり調査して、出店エリアを選びましょう。

ターゲットの明確化

不動産業界は競争が激しく、新規参入者が成功するためには他社との差別化が必要です。不動産業界は広範であり、その中でも多くのマーケットが存在します。住宅を中心とした一般消費者向け、企業や投資家向けのビジネス用途、リゾート物件、賃貸住宅など、ターゲットとする市場を明確にすることが必要です。専門性を高めれば、よりオリジナリティを出すことができます。例えば、外国語が堪能であれば、「英語・中国語対応可能」等と広告することができますし、コロナ禍以降のペット飼育者の増加を受けて、「ペット飼育可の賃貸物件専門」等も面白いですね。ターゲットを絞ることは、当てはまらない人を遠ざけてしまうことになりますが、そうでなくても、全ての人をお客様にすることはできません。思い切って自社のサービスを絞ることで、特定のニーズを持った人から選ばれる不動産会社を目指してみるのも一手です。

信頼関係の構築

不動産取引では大きな金額が動くため、顧客との信頼関係が非常に重要となります。お客様からの信頼を得るためには、専門知識を持ち、適切なアドバイスを提供することはもちろんのこと、誠実な業務運営が求められます。また、過去の顧客や関係者からの評判や参考情報は、信頼を築くために非常に重要です。そのためには、お客様と良好な関係を築き、口コミや評価を積極的に集めることが必要です。

効果的な人材雇用

不動産業において、優秀な人材の確保と育成は事業成功のための重要な要素です。新規参入の段階では、人材採用や教育のノウハウが不足している場合が多く、人材の確保やスキルアップを怠ってしまうと、サービス品質が低下したり、経営の安定性が損なわれるリスクがあります。従業員が組織の目標とビジョンに共感し、自身の成果と目標について意識を持つことが重要です。そのためには、人材を採用する際の軸をしっかり持っておくことや、従業員が自己成長を追求し、キャリアを発展させる機会を提供することが重要です。

センチュリー21にご相談ください

不動産業に参入する際の選択肢の一つとして、フランチャイズへの加盟があります。
フランチャイズに加盟することで、すでに認知されたブランドを使った集客が可能になります。また、不動産会社を運営していく中で必要なシステムや人材採用・研修の支援、ノウハウやサポートの提供を受けることができます。 

センチュリー21は、全国に約1,000店舗の加盟企業様が存在する不動産フランチャイズ業界最大手です。さらに、世界85の国と地域で、13,600店舗以上、149,000名以上の営業スタッフが活躍しているグローバルブランドです。今後ますます増えていくと考えられているインバウンド需要に対応したいと考えている場合にも効果を発揮します。

センチュリー21・ジャパンは、不動産で独立を目指す方々へ、不動産会社経営に必要な情報を提供しています。不動産業への参入を成功させるために、是非、一度ご相談ください。

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