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不動産会社開業のための店舗選びを解説

不動産会社を開業する際に、まず店舗を用意する必要があります。店舗の選定はビジネスの成否に大きく影響する要素であり、その重要性は言うまでもありません。この記事では、適切な店舗選びのポイントについて解説します。

店舗(事務所)を構える際の条件

宅建業で店舗(事務所)を構えるためには、次の条件を満たす必要があります。事務所の場所選びだけでなく、法律で規定された事務所の条件についても理解しておくことが大切です。

他の会社や居住スペースから独立していること

宅建業の事務所は、他の会社や居住スペースから独立している必要があります。また、出入口についても、自宅や他の施設と共用せず、事務所専用の出入り口が必要です。シェアオフィスや、自宅と兼用しているマンション等は、上記の要件を満たさない可能性があります。事務所の独立性を確保し、業務の混同や干渉を防ぐ必要があります。

継続的に使用できること

宅建業の事務所は、営業活動を継続的に行える施設である必要があります。マンスリーオフィスや、商業施設内のイベントブース等の一時的な利用や契約期間が限られた施設は適していません。

申請に関しては、自治体の規則や要件に準拠する必要があります。判断が難しい場合は、自治体の担当者に相談してみましょう。

業態に応じた店舗選び

業態選びと店舗選びは密接に関連しています。業態とは、具体的にどのようなサービスや商品を提供するのか、どのような形態で提供するのかという事業の形を指します。

不動産業の場合、業態は主に取扱い物件の種類(一戸建て、居住用マンション、投資用物件、事業用物件、土地など)、取引の形態(仲介、買取、販売、賃貸、管理など)、対象エリア(地域、全国など)によって分けられます。これらの選択は、店舗の立地やターゲットとなる顧客層に大きく影響します。

テナント形態の特徴

ロードサイドの店舗

ロードサイドに店舗を構えるのは、特に一戸建ての販売物件が郊外に多い場合などに有効です。ロードサイドとは、主要な道路沿いに設けられた店舗のことを指します。地域のメインストリートに面していることで、車やバイク、自転車などで通行する人々の目に触れる機会が多くなり、知名度やブランド力を活かすには有利な店舗となります。また、大型の駐車場を確保しやすいため、車で来店するお客様にとっては利便性が高いと言えます。

ショッピングモール内の店舗

ショッピングモール内に店舗を構えるという手段もあります。ショッピングモールには多くの人が訪れますので、それだけ多くの人々に認知してもらえるチャンスがあります。また、施設内のセキュリティが整っていることや、清掃駐車場の手配などの面倒な業務を省くことができます。ただし、営業時間が施設による制限を受ける場合があります。

コンビニ跡地の店舗

コンビニエンスストアの跡地は、優れた立地条件であることが多く、すでに駐車場や店舗設備が整っていることもあります。そのため、新たに不動産会社を開業する際には、適切な立地選びの候補として非常に魅力的です。しかしながら、これらの跡地は不動産業以外のビジネスにとっても条件が非常に良好であるため、すぐにテナントが決まってしまうことが多く、確保するのが難しい場合が多いです。

空中店舗

「空中店舗」とは、商業ビルや複合施設の2階以上に位置する店舗のことを指します。空中店舗は、一般的に1階の店舗と比較して人の流れが少なく、集客が難しいなどの課題もあります。一方で、人目につきにくい分、お客様のプライバシーを確保することが可能になります。そのため、売却のお客様をメインのターゲットとする場合等は、良い選択肢の1つになるかもしれません。

売却の専門家として不動産会社を運営する場合、店舗の立地や見栄えがそれほど重要でないこともあります。その理由としてまず挙げられるのが、ビジネスの性質上、お客様との接点が店舗以外の場所に多くあることです。

物件の査定や販売活動は主にお客様の物件現場やオンライン上で行われます。また集客に関しても、一括査定サイトやチラシ、ホームページ等が主に使われます。そのため、店舗の立地や見栄えよりも、専門的な知識と経験、会社の信頼性、そしてお客様の利益を第一に考える姿勢が求められます。

また、空中店舗は1階の店舗と比べて賃料が安くなる傾向があります。

店舗選びのポイント

店舗選びのポイントをいくつかご紹介します。店舗選びで迷っている方は是非参考にしてみてください。

1.会社の規模・ビジョン

ビジネスの規模を考慮して店舗の規模を選びましょう。少人数の会社であれば、小さい店舗で始めて後々拡大することも可能です。人員を増やす時期、計画等を考慮して店舗を選択しましょう。

2.競合他社の出店状況

同じ業種の競合店舗が近くにあると、顧客を取り合うことになる可能性があります。その一方で、同業他社が集まるエリアは、その業態を求めるお客様が多く訪れる可能性もあります。他の店舗と差別化を図り、シェアをとるための独自の商品やサービスを工夫して、成功の可能性を広げましょう。逆に、競合が少ない場所は新規開拓のチャンスでもありますが、需要がないから競合がいないのかもしれません。その辺りを見極めるためには市場リサーチが必要です。

3.市場の成長予測

選んだ場所が今後どのように発展するかも重要です。新しく開発されるエリアや、これから人口が増えると予測される地域への出店は、将来的なビジネスの拡大に繋がります。

4.条件と賃料のバランス

賃料は固定費となるため、無理なく支払える範囲内で選ぶのが理想的です。ただし、立地条件が良いほど賃料は高くなる傾向にあるので、バランスを取る必要があります。賃料の分の売上を見込めるかどうか、初期投資を回収する計画等を検討する必要があります。

不動産会社を開業する時の資金計画の立て方については、別の記事で詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

 

まとめ

不動産会社を開業する時の店舗選びは、会社の成功を左右する重要な要素です。貴重な資金を有効に活用し、自身のビジネスを成功に導くためには、適切な計画と選択が求められます。

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